ホストクラブに来るお客様は十人十色です。全ての人に同じような接客は通用しません。
- 接客タイプ別の合う人
- 稼げる度
- 危険度
客層を知り、接客方法を知っておくことでミスマッチによるお客様の損失を減らすことができます。
ホスト接客は「3つの客タイプ」で考えればうまくいく

ホストクラブに来るお客様は大きく分けて3つのタイプに分類されます。それぞれのタイプを把握しておくことが接客の方向性を決める最短ルートになります。
楽しさ重視タイプ
ワイワイ友達と飲むときのように盛り上がりを重視するタイプです。ここで求められるのは大学生のような盛り上がりではなくプロならではの盛り上がりです。ここで特別感を出せるかが難しいポイントです。
楽しい時間を提供しつつ他では味わえない時間を作りましょう。

楽しさ重視タイプの人は個人プレイよりも全体での、盛り上がりを意識することが重要です。
安心感重視タイプ
一緒にいて落ち着く時間を欲しているお客様もいます。一般的には好きな人や憧れている人に会う時は「いろいろ考えて少し面倒臭い」となることもありますが、ホストはプロです。気兼ねなく会える空気も作れるはず。
お金を払うだけの価値がなくてはいけません。
注目・承認欲求タイプ
ホストクラブに通い慣れている人に多いのがこのタイプです。周りでシャンパンコールが行われているのが当たり前のような環境に身を置き続けると、「これが当たり前なんだ」と思い始めます。そして自分が高額のボトルを入れた時に感じた注目や、ホストからの感謝の言葉に中毒的になる傾向が。
売上を上げるにはもってこいですね。
僕のお客様でも、系列店の人を指名してシャンパンを入れるようになって帰ってきた人もいます。環境によって人は変わるんだなと思いました。
ホストクラブに通うお客のタイプ分類

ホストクラブにくるお客様は多岐にわたります。それぞれの人が生きてきた道や価値観には当然違いがあります。それぞれの性格や職業にわけて解説していきます。
性格別に見るホストクラブの客層
性格を大きくわけると5つに分類されます。
- 明るく社交的
- 繊細・寂しがり
- 自己主張が強い
- 控えめ・マイペース
- クレイジー
それぞれ詳しく見てみましょう。
明るく社交的
人と接するのが得意な所謂陽キャ的な性格の人です。恐らく誰からも好かれるような人であったり、少しずれている人もこれに当てハマるでしょう。モノマネをし人を盛り上げたり、よく笑う人は誰でも対応しやすいですが、心をつかむのはハードルが高いですね。
繊細・寂しがり
繊細で寂しがりな人は一見優しくて扱いやすい印象を与えられますが、芯の強い部分もあってコントロールするのは難しかったりもします。また気にしなくていいようなところで過剰に気にして「店に行きづらい」となったりもするのでケアが大事になってきます。

自己主張が強い
自分が自分がとなっている人もいます。恐らく周りからはあまり好かれていないタイプなので、ホストクラブで思う存分発散させてあげましょう。このタイプは逆に扱いやすい印象はありますが、毛嫌いする人も多いのでねらい目かもしれませんね。
控えめ・マイペース
控えめでマイペースな人はホストにとっての良い子になりすぎると、雑に扱われる傾向にあります。控えめよりもマイペースが強い人は逆に扱いにくい印象を持たれるかもしれませんね。
| 控えめ度 | マイペース度 | 楽しめる度 | ホスト側の印象 | 接客のポイント |
|---|---|---|---|---|
| 高い | 低い | ★★☆☆☆ | 都合が良い子になりがち | 雑に扱わない意識が必要 |
| 高い | 普通 | ★★★☆☆ | 扱いやすいが印象に残りにくい | 小さな特別感を積み重ねる |
| 高い | 高い | ★★☆☆☆ | 何を考えているかわからない | 距離感を詰めすぎない |
| 普通 | 低い | ★★★★☆ | 素直で関係を築きやすい | ペースを合わせて安心感を作る |
| 普通 | 普通 | ★★★★☆ | バランスが良く理想的 | 無理にキャラを作らない |
| 普通 | 高い | ★★★☆☆ | 気分屋・読みにくい | 様子見しながら対応 |
| 低い | 低い | ★★★☆☆ | 無難だが盛り上がりに欠ける | 会話の主導権をホストが持つ |
| 低い | 普通 | ★★★★☆ | 自立していて心地よい | 対等な距離感を意識 |
| 低い | 高い | ★★★☆☆ | 自分の世界が強い | 無理に合わせすぎない |
クレイジー
最後にクレイジーな人です。これはもう話が通じない、飛んでしまっているタイプです。いわゆるいた客になるか「やばいくらい面白い」となるかは人それぞれです。このレベルになるとあらゆる店舗で有名人かもしれません。
職業別に多いお客様の傾向
職業でもある程度お客様の傾向を把握することができます。あくまで個人の考えなので、反論はなしで。
接客業・水商売
接客業や水商売の人は、割と仕事を見ています。特に新人の子や売れ切っていない人に限ってテーブルマナーなどを指摘する傾向にあります。相談に乗るのも良しだし、立ててあげるのもよしだと思います。

特に団体で男性のお客様を連れて来てくれた時は、積極的に女性が動いてしまうので、先に動き出すか上手くサポートにまわるようにしましょう。
会社員
昼の会社員の人は思ったよりも近い距離感や時間を使ってくれると、歯止めが効かなくなる可能性があります。夜の世界とわかっていてもまだ、現実と夢の区別がつかないといったところでしょうか。
個人事業主・経営者
売れている人を好む傾向があります。これは売れているから好きというのもあるでしょうが、安定した接客ができるというのもあるのではないかと思います。このタイプに関しては稼ぎに関してもピンキリなので難しいですね。
学生・若年層
若い子は稼ぐ方法がいくらでもあるので、ハマると危険ですね。
奨学金を使いこんでしまうなんてケースもあります。ホストにはまって学校を辞めてしまった人も見たことがあります。
卒業して社会人になると今まで通り店に通えなくなるのでホストも必死です。
医療・介護系
医療や介護関係の人は個人的な経験上、ハマると夜職に流れるケースを多く見てきました。もちろんそうでない人もいますが、長年の経験上ダントツに多い職業です。おそらく人のために尽くせる精神のある人だからこその特徴なのではないかと思います。
お客様がホストクラブにハマるきっかけ5選

ここまでお客様のタイプについての解説をしてきました。ここではお客様がホストにハマるようになるきっかけを5つ解説します。
- 寂しさから「居場所」を求めている
- 承認欲求が日常で満たされていない
- 仕事や人間関係のストレスが溜まっている
- 男性経験が少なく非日常を求めている
- 友人の付き合いがいつの間にか
どのような理由でお客様はホストにハマるのかを把握しておくことで、適切な戦略を組み立てられるようになります。では1つずつ深堀りしていきましょう。
① 寂しさから「居場所」を求めている
ホストクラブは寂しさを埋めるには最適な場所ですよね。従業員との距離感も近いですし、通えば通うほど仲良くなっていく。職場や学校で仲いい人がいなくても、「私にはここがあるから」と居場所にすることができます。
そんな寂しさを抱えている人は、ハマりやすいかもしれません。

② 承認欲求が日常で満たされていない
誰かに認めて欲しいのに認めてくれないって、辛いですよね。自分でアピールするのが苦手な人もいるでしょう。しかしホストクラブは店に来てくれただけでも「ありがとう」ですし、シャンパンなんて入れたら大喜びです。
承認欲求をお金さえあれば簡単に満たすことができます。
| 項目 | 承認欲求が満たされている時 | 承認欲求が満たされていない時 |
|---|---|---|
| 気持ちの状態 | 心に余裕がある | 常にどこか満たされない |
| 人からの評価 | 必要以上に気にならない | 他人の反応が気になる |
| 自己肯定感 | 安定している | 不安定になりやすい |
| お金の使い方 | 冷静に判断できる | 承認を得るために使いがち |
| ホストクラブでの行動 | 無理のない範囲で楽しむ | 注目されるために頑張りすぎる |
| 指名・売上への影響 | 安定した関係を築きやすい | 高額になりやすく依存傾向 |
③ 仕事や人間関係のストレスが溜まっている
酒と男でストレス発散なんて、聞こえが悪いですがそんなに特別なことではないんです。ストレスが溜まったらお酒を飲みながら彼氏に愚痴ったりって割と普通ですよね?中にはホストに強く当たってストレス発散をする人もいますが、恐らくそれは強く当たっている自分に酔っているだけです。
ストレスが溜まった時にお酒を飲むようになるとストレスが溜まることがトリガーになり、お酒を飲むようになるというのが心理学・生物学的にも証明されています。ですのでストレスが溜まった時にホストクラブに行くというのも習慣化しやすいのです。

ストレスの発散なら運動や適切な睡眠時間を確保する方が、健康的ですよね。お酒は娯楽のために使わないと、アルコール依存症になってしまう危険性もあります。
④ 男性経験が少なく非日常を求めている
男性にあまり慣れていない人もホストにハマり易いですね。男性のリップサービスやボディタッチへの体制がないので、好みのタイプの男性に優しくされたり、触れられたりするとトキメキやすくなってしまいます。
どんなに警戒して店に行こうが心を開いてくるのがホストです。非日常が日常になるのもそう遠くないでしょう。
- 男性からの褒め言葉や優しさに慣れていない
- 距離が近い接客や軽いボディタッチにドキッとしやすい
- 好意と営業の線引きが分かりにくい
- 異性に対して警戒心はあるが、崩れると早い
- 「特別扱い」に強く価値を感じやすい
- 恋愛経験が少なく理想を重ねやすい
- 非日常の演出を現実と錯覚しやすい
- 優しくされると断りづらくなってしまう
⑤友人の付き合いがいつの間にか
店に行くきっかけで友達の付き合いというのも多いです。普段は飲みに行かないのだけど「友だちが通っている店だから」や「友だちと歩いていたらキャッチされた」なんてことがきっかけになりやすいです。
いつの間にか友だちよりも通い詰めていたなんてことも珍しくない。普段は飲みに行かないという人でも完全に染まっていきます。
お客様タイプ別|心理・ニーズ・特徴

お客様のタイプによって、考え方や求めているもの、その特徴も違ってきます。それぞれが違う生き方をしてきているので当然ですね。ここでは多様に見えるお客様の種類をギュッと4つに分類し、細かく分析していきたいと思います。
楽しさを求めるお客様の心理と特徴
楽しさを求めるお客様は日ごろの疲れを忘れて、ワイワイ楽しみたいという人です。ホストのトークは普段接する人たちよりもワンランク上のものでなければいけません。その軽快なトークや明るい場の雰囲気を楽しみたいと思っています。
特徴としては、明るくゲームやカラオケで盛り上がったり、複数で盛り上がることを好む傾向があります。毎回同じようなことで盛り上がり続けることができるのも特徴的。
ニーズは日常の退屈から抜け出せたり、友だちと行っても楽しめる体験。
僕が働いていた店では、サイコロやトランプも用意していてワイワイ盛り上がるためのグッズも用意されていました。カラオケも付いていたので飲んで騒いでが好きなお客様には好評でした。そういった物を嫌うホストも居ますが、僕は全然ありじゃないかと思います。
安心感を求めるお客様の心理と特徴
日常的に不安やストレスを抱えている人は安心感を求める傾向にあります。「ゆっくりと自分の話を聞いて欲しい」という思いがあり、それに寄り添ってくれる人を求めます。温かい言葉をかけてくれる人に良い印象を感じるでしょう。
20~40代で日ごろのストレスを抱えている人が多いのが特徴。
ニーズは、偏見を持たずに真剣に話を聞いてくれる存在で、長期的に通う傾向があります。

注目を集めたいお客様の心理と特徴
自己肯定感が低く、承認欲求が高い人です。ホストをNo.1にすることを自分の存在意義のように感じ、その行為自体に優越感や満足感を得る傾向があります。
特徴は、派手な格好やシャンパンタワーなど、派手に遊び注目を集める。ホストに自分の凄さを語ってアピールしたりもします。20~30代の人に多くエースになりがちです。
ニーズは、他のお客様より上に立ちたい、自分も輝いていると実感したい。
リラックスを求めるお客様の心理と特徴
人間関係に疲れている傾向があり、自分のペースで無理せず楽しめる環境を好みます。
20~40代に多く、長時間ゆっくり話していきたいタイプで自然体なホストを好むのが特徴。
日常に近い距離感で、軽い話ができるくらいがちょうどいいと感じています。
| お客様タイプ | 主な心理 | 行動・特徴 | ニーズ(求めているもの) |
|---|---|---|---|
| 楽しさを求めるお客様 | 退屈・刺激不足日常から離れたい | ・明るくテンション高め ・ゲームやカラオケが好き ・複数人で盛り上がることが多い | ・非日常の楽しさ ・友だちと来ても楽しめる空間 |
| 安心感を求めるお客様 | 不安・ストレスを抱えている話を聞いてほしい | ・落ち着いた雰囲気を好む ・長時間ゆっくり話す ・感情に寄り添ってくれる人を評価 | ・否定せず話を聞いてくれる存在 ・心が休まる時間 |
| 注目を集めたいお客様 | 自己肯定感が低い承認欲求が強い | ・派手な遊び方を好む ・シャンパンなどで注目を集める ・自分の価値をアピールしがち | ・特別扱い ・他のお客様より上に立つ実感 |
| リラックスを求めるお客様 | 人間関係に疲れている無理したくない | ・自然体で静かに楽しむ ・自分のペースを大事にする ・長居しやすい | ・気を遣わない距離感 ・日常に近い安心できる時間 |
タイプ別に見る「最適な接客方法」と実践テクニック

お客様のタイプを理解したところで次は、それを踏まえてどう接客していくかというところです。頭の中でイメージしながら読み進めてください。それでは接客方法を紹介していきます。
楽しさを求めるお客様への接客方法
楽しさを提供するにはユーモアやエンターテイメント性が重要になってきます。この時に一人でも楽しめるようなことや、他業種の接客と同じクオリティでは足りません。

普段は味わえないような楽しい時間を提供しましょう。大学生の飲み会のようにならないように注意が必要です。
明るく元気な雰囲気作り
まず重要なのは明るくて元気のある雰囲気を作る必要があります。「盛り上がりたいな」と思っていても周りの人がテンション低かったらわざわざお客様から、盛り上げてくれることはないですよね?
楽しもうと思っているのに売上の話ばかりしていたらつまらないです。自然とお客様を引っ張って行くくらいの明るい雰囲気を出しましょう。
盛り上がる会話のポイント
やっぱり盛り上がるのは恋愛トークや下ネタは鉄板ですよね。普通の人では言いにくい特殊な性癖なんかを暴露しても、盛り上がります。ホストクラブならではの特権ですね。テレビで芸人さんが守りに入ったトークばかりしていたらつまらないですよね?
- 恋愛の失敗談や黒歴史
- 過去の恋人との価値観の違い
- 少し踏み込んだ下ネタ(相手の反応を見ながら)
- 普段は言えない本音トーク
- 理想の恋人像・妄想トーク
- お酒が入った時の失態エピソード
- 友だちには話せない秘密
- 「それ言って大丈夫?」くらいのギリギリ話
- 自分の変わった一面やクセの暴露
- 相手の話を拾って広げるツッコミ
ユーモア・ゲーム・イベント活用
すべらない話や飲みの席でできるゲームなんかも盛り上がりますね。滑ったってお酒を飲むという逃げ道があるのでハードルも下がります。トランプやチンチロなどでお酒を絡めて遊ぶのも盛り上がりますよね。
クリスマスなどのイベントは全力でホスト側が参加することで、成立するので中途半端にやって恥をかくよりは店全体で本気の空気を作りましょう。
安心感を求めるお客様への接客方法
安心感を求めるお客様には心を許せる関係になることが大事になってきます。ではどのように相手の心に入っていくかという所を考えていきましょう。
僕の経験上人の心に入りこむには時間をかけるのが一番だと思います。若い頃は、お客様の家に住み着いていた時期もありました。しかし僕は自由を愛する人間なので、申し訳ないですが長くは続きませんね。
話をじっくり聞く姿勢
真剣に相手の話を聞くのが大事です。話半分で集中していないなというのは、相手にも簡単に伝わってしまいます。他のテーブルの様子や店全体の様子を把握しながら接客するのがホストの基本ですが、周りを気にしている素振りを悟られたらお客様は冷めてしまいます。
聞くときは聞く、【レスポンスを考えながら話を聞かない】これも実は重要なことです。聞くことに集中することが大事なので、返答が速ければいいってことではないんです。真剣に話を聞く場面では少し間があるほうが効果があります。

落ち着いた空間作り
バタバタしている様子では安心感というのは与えにくいです。VIPルームに入るなり、前もって死角になるような席を用意しておくのもサービスの一つです。何も考えずに空いている席にお客様を通すだけの付け回しでは3流です。
入口付近に人を固めて入ってきた初回に人気がある店のように見せたりする采配も必要になります。
| 項目 | 安心感のある空間 | 落ち着かない空間 |
|---|---|---|
| 店内の雰囲気 | 落ち着いていて余裕がある | バタバタしていて慌ただしい |
| 席の配置 | 死角を意識した席を用意 | 空いている席にそのまま案内 |
| 視線の扱い | 周囲の視線が気にならない | 他卓や入口が常に気になる |
| ホストの動き | 無駄な動きが少なく自然 | 立ち回りが慌ただしい |
| 付け回しの印象 | 計算されている | 何も考えていない印象 |
| 初回時の印象 | 「人気がありそうな店」 | 活気がなく不安になる |
| お客様の心理 | 落ち着いて話せる | 気が散って集中できない |
| 滞在中の満足度 | 長くいたくなる | 早く出たくなる |
丁寧な言葉遣いと個別対応
言葉も選んで発した方がいいです。下品な言葉ばかり使っていたり語彙力がないと、セリフに説得力がなく馬鹿っぽく見えてしまいます。安心感を求めているのに会話が通じないなんてなったら疲れちゃいますよね。
安心感を作るって実は結構大変で、それぞれのお客様の情報を把握しておくというのも大事になります。「これ前にも説明したよね?」となると信頼できなくなりますよね。
注目を集めたいお客様への接客方法
シャンパンなどを入れてくれた時にしっかり喜んでいることをアピールしましょう。このタイプの人は承認欲求が強く、自己肯定感が低いので、わかりやすく喜んであげることにより、人のために立てた喜びや高揚感を強く感じます。

逆に想像よりも喜んでくれていないと感じさせたり、考えていた展開と違う感じになった時は「思っていたのと違う」と損した気分を味わせてしまうことにもなりかねません。
お客様を主役にする会話
お客様を中心にした会話を組み立てていきましょう。人の話を聞いているよりも、みんなが自分の話をしている状態や自分が主導権を握って話している状態が一番楽しいと感じます。上手にエピソードを引き出したり、軽くいじってあげると雰囲気も良くなります。
聞き役のポジションには回さないようにしましょう。
- 「それって、○○さん的にはどう思ったんですか?」
- 「その時、周りの人はどんな反応でした?」
- 「もし今もう一回やるとしたら、どうします?」
- 「それ、○○さんだからできたんですよね」
- 「その話、もっと詳しく聞きたいです」
- 「それって結構すごくないですか?」
- 「○○さんが主役の話じゃないですか、それ」
- 「他の人だったら無理だと思います」
- 「今日来てくれた理由も、○○さんらしいですよね」
- 「それ聞いて、俺ちょっと感動してます」
褒め言葉と賞賛の使い方
褒め言葉と賞賛の使い方を工夫しましょう。そもそも褒め言葉というのは、一般的には格下の人間に使うものなので無礼なことと理解しましょう。上司などにも「凄いですね」などと言うのも適切ではないのです。
褒め言葉は【いいところ】を褒めるもので、一時的な効果しかないんですよね。なので使うなら賞賛の言葉を使いましょう。賞賛は「あなたの存在や行動で、この結果が生まれた」ということを称えることです。
この違いを意識しましょう。
「〇〇ちゃんのお陰で大成功したよ」などと周りから言ってもらうのも効果的ですね。僕は現役時代周りと協力して、雰囲気や展開を作っていく方だったので、店全体で賞賛することを意識していました。
承認欲求を満たす演出
承認欲求が満たせるようにシチュエーションや雰囲気を調整しましょう。この手のお客様は人から認められるために頑張るので、頑張った結果満足できるようにすると次も頑張ってくれます。シャンパンを入れてくれた日はいつもより長く店外でも時間を使うとか、シャンパンコール中に泣くとか、そういったことをすれば満足感は高まります。
行動したことに対する精神的や物理的な見返りを与えるのがわかりやすいですね。
リラックスを求めるお客様への接客方法
リラックスできる時間を求めているお客様には気を遣わせないように接客するのが重要です。このタイプのお客様はホストクラブをエステや温泉のように、心と体を癒してくれるものだと思っています。

フレンドリーで自然体
気を遣わない関係といえば友達や家族、恋人ですよね。そんな感じで店にいる間も自然体で接することが大事です。しかし自然体に見せるからといって本当に気を抜いていいわけではありません。あくまで自然体風の接客です。
特に卓でネガティブな発言は控えましょう。
| 項目 | 自然体風の接客(理想) | 本当の自然体(NGになりやすい) |
|---|---|---|
| 基本姿勢 | 余裕があるように見せている | 素が出すぎている |
| 意識の向き | 常にお客様に向いている | 自分の気分が優先 |
| 会話のテンポ | 相手に合わせて調整 | その時のノリ任せ |
| 言葉遣い | 崩しすぎず心地いい | 砕けすぎて雑になる |
| ネガティブ発言 | 口にしない・受け流す | 愚痴・弱音が出る |
| 距離感 | 近すぎず遠すぎず | 馴れ馴れしすぎる |
| 空気づくり | 落ち着きと安心感がある | だらけた雰囲気になる |
| お客様の印象 | 「一緒にいて楽」 | 「気を遣う」「疲れる」 |
ペースを合わせる接客
お客様の気分に合わせて卓の雰囲気も考えましょう。時にはお客様の元気がない時は率先して盛り上げて引っ張っていく必要もありますが、このタイプのお客様には基本的に合わせるスタンスがいいでしょう。
一通り話を聞いてお客様から「よしもういいか!」ってなったところで盛り上げ役の見せどころです。引っ張りすぎて疲れさせないのがポイントです。

持っていきたい展開や残されている時間によっては強引に盛り上がる雰囲気に持っていく必要はありますが、基本的には最初は聞き役に徹しましょう。
ストレスを与えない距離感
相手との距離感を見極めるのも重要です。近すぎても不快感を感じるかもしれませんし、遠いと寂しく感じてしまいます。一度思いっきり踏み込んでみて、そこから下がっていくと適切な距離感は掴みやすい。
リラックスしたい人にストレスは絶対与えてはいけません。
ホスト側の接客タイプと「合う人・稼げる度・危険度」

あなたはどの接客タイプが合うでしょうか?自分に合ったスタイルを知っておくことでベースとなる自分を見極めることができます。ここで確認してみましょう。
盛り上げ型ホスト|稼げる度・危険度
| 評価項目 | ★評価 | 補足 |
|---|---|---|
| 合う人 | ★★★★☆ | 楽しさ重視・初回客が多い |
| 稼げる度 | ★★★★☆ | ハマれば回転率と売上が高い |
| 危険度 | ★★★☆☆ | 体力・メンタル消耗に注意 |
盛り上げるのが上手な人でしたら、このタイプがおすすめでしょう。初回のお客様からも好印象で客数を抱えることもたやすいでしょう。ただ無理して盛り上げ続けていると「自分も辛い時あるのに」とナーバスになってしまうことも。
癒し・聞き役型ホスト|稼げる度・危険度
| 評価項目 | ★評価 | 補足 |
|---|---|---|
| 合う人 | ★★★★★ | 安心感・寂しさ重視タイプ |
| 稼げる度 | ★★★☆☆ | 爆発力は低いが安定しやすい |
| 危険度 | ★★☆☆☆ | 依存されすぎるリスクあり |
聞き上手な人はこのタイプがおすすめ。いきなり大金を使ってくれるようになる可能性は低いですが、何かあると相談しにくるというのが習慣になることも。しかし習慣になりすぎて度を超えた依存をされると扱いに困ることもあります。
承認欲求刺激型ホスト|稼げる度・危険度
| 評価項目 | ★評価 | 補足 |
|---|---|---|
| 合う人 | ★★★★☆ | 注目・優越感を求める客 |
| 稼げる度 | ★★★★★ | 高額売上を作りやすい |
| 危険度 | ★★★★☆ | 金銭・感情トラブルに注意 |
お客様を上手くコントロールできる自信がある人はここを目指すべきでしょう。一番売上に直結しTHEホストクラブという雰囲気を作れるでしょう。しかし一番トラブルが多いのもこのタイプなので、トラブル時の回避方法も学んでおくことをおすすめします。
自然体・友達型ホスト|稼げる度・危険度
| 評価項目 | ★評価 | 補足 |
|---|---|---|
| 合う人 | ★★★☆☆ | リラックス重視タイプ |
| 稼げる度 | ★★☆☆☆ | 関係性が深まるまで時間がかかる |
| 危険度 | ★★☆☆☆ | 距離感ミスで舐められやすい |
お互い無理なく気楽にいられる関係がいいという人はこのタイプがおすすめです。大きく稼げるまでは時間がかかりますが、後に承認欲求刺激型に化ける可能性もある接客です。しかし、相手を支配しようとするのは難しいかもしれません。
お客様タイプに合わせたアプローチがもたらす効果

ここまで様々なタイプがいるということを説明してきましたが、ここでは、どのような効果をもたらすのかについて解説したいと思います。お客様に合わせたアプローチの重要性を認識してもらえたら嬉しいです。
顧客満足度とリピート率の関係
リピート率を高めるには当然顧客満足度を上げる必要があります。顧客満足度はお客様の想像通りもしくはそれ以上の結果を与えられることにより上がります。「今日は思いっきり盛り上がって飲むぞー!」と思っている時にしっとりした空気ばかり提供されては顧客満足度は上がりません。
リピート率を高めたいのであれば、お客様に合わせた接客を心がけましょう。
- 来店前に「今日は何を求めて来ているか」をさりげなく確認する
- お客様のテンションや気分に合わせて接客の方向性を変える
- 盛り上げたい日・落ち着きたい日を見極める
- 前回の会話や出来事をさりげなく覚えておく
- お客様の「楽しかったポイント」を再現する
- 無理な売上トークをせず、満足感を優先する
- 帰り際に「今日はどうだったか」を軽く振り返る
- 次に来る理由を自然に作る(イベント・約束・続きの話)
- 店に来ることを「習慣」にさせる導線を作る
売上が安定する理由
接客が安定すると売上も安定していきます。というのも、お客様が切れてしまう率も低くなるからです。お客様が安定して来続けてくれれば、客数が増えることにより売上は伸びていく一方。右肩上がりの売上を掴むためには、欠かせない要素ですね。
無理な営業が減るメリット
お客様のタイプを知っておくことで、無理な営業をする必要がなくなります。タイプごとに合わせた接客をしていればある種店に来ることが習慣化していきます。例えば「悩みごとがあれば店に来る」「飲もうと思ったら店に来る」など理由は様々でも、結果的には【店に来る】という習慣ができあがる。
そこが習慣化されれば無理な営業をせずにポイントを押さえて後押しするだけです。

相手に「お店に行きたいから営業してくれないかな」と思わせるくらいにならないと売上は上がっていきません。いつまでも頼み込んで来てもらうというスタンスは続きません。
お客様のタイプを見極める実践ポイント

お客様のタイプを見極められなければここまでの情報を応用できないですよね。初回で一目で見抜くというのは難しいかもしれませんが、当たりをつけるくらいはできると思います。着く前に他の人との会話を聞いておくというのも有効ですね。
ここではお客様のタイプを見極める実践ポイントについて解説します。
初回で見るべき反応
初回では、他の人が着いている時から付いたホストのキャラクターを踏まえて、どのような人がいい雰囲気になっているかをチェックしておきます。それを着く前に知っておくことで時間を少しでも有意義なアピール時間に使うことができます。
「距離感が近いのを好んでいるな」や「面白い話で爆笑を取っているな」などとよく観察しておきましょう。接客のヒントが転がっているはず。
僕も着く前から様子を伺って「盛り上がっていないけれど、距離感が近いわけでもないな、盛り上げるスキルが足りていないだけかな?」などと予測して、さぐりながらアピールをしていました。
会話・お酒・距離感のヒント
他の人からリサーチするだけではなく、自分でも率先していろいろ試してみましょう。他の人が気づいていない喜ぶポイントが見つかるかもしれません。会話1つにしても非常に食いつく話題があるかもしれません。
盛り上がり方やお酒のペースでタイプを測る目安も作れます。しっとりした雰囲気で、飲むペースが速く距離感が近ければ、酔って距離感が近くなっている(本質的には距離感が近いのを好む)可能性があるし、盛り上がってお酒を飲んでいればバカ騒ぎが好きなタイプなのかな?と予測が立ちます。
フレキシブルな対応力の重要性
そのお客様のタイプはこれだからと、一度見極めたら終わりではなく、ベースは〇〇タイプだけれども今日はどんな感じかな?と常に気を配らなくてはいけません。その都度に合った接客を提供できると売上も変わってきます。
いつもはおとなしく飲んでいる子でも、臨時収入が入ったからシャンパンを入れてみたいと思っているかもしれません。そういった話題になっている時に「いいよ。無理しないでゆっくり飲もう」などと言ってしまっては見当違いも甚だしいです。

統計
最後は統計ですね。長年見ていると勘みたいなものが働くようになるんですよね。ひと目見ただけで「この子はこういうタイプだろうな」ってなんとなくわかるんです。これは同じようなタイプを見てきてそれを見た目や仕草、発言などから無意識に分類しているからだと思います。
これがわかるようになると自分が狙いやすいかどうかもわかってきます。
他業種に学ぶ「タイプ別接客」の成功事例

他業種からも学べる接客術は大いにあります。同じ職業ではなくても場面によっては、その職業が特化しているシチュエーションというのも参考にしていきましょう。ここでは他業種から学べるタイプ別の接客術について解説します。
レストラン・ホテル業界の接客術
レストランやホテルでは、お客様のニーズを瞬時に判断して提供するというスキルに特化しています。提供するお酒の種類やイベントごとのサービスなど、見極める力に長けています。楽しさを求めているのか、静かさを求めているのかを判断できるというのは強いですよね。
席の配置一つでも気配りをしているので、見習って席のマナーや、目立ちたい人を真ん中にするなどの配慮を真似していきましょう。
| 接客ポイント | レストラン・ホテルでの考え方 | ホストクラブへの応用 |
|---|---|---|
| 来店目的の把握 | 会食・記念日・仕事などを瞬時に見極める | 盛り上げたい/静かに飲みたいを判断する |
| 席の配置 | 雰囲気・視線・動線を考慮して案内 | 目立ちたい人を中心、落ち着きたい人を死角へ |
| 空間づくり | 騒がしさと静けさのバランスを取る | 卓ごとに温度感を変える |
| 会話の距離感 | 必要以上に話しかけない | 近すぎず、放置しすぎない |
| サービスの出し方 | タイミングを見て提供する | 売上トークを焦らず差し込む |
| 観察力 | 表情・仕草・反応を常にチェック | テンションや酔い具合を読む |
| 団体対応 | 主役・立場を把握して対応 | 上座下座を意識し主役を立てる |
| 印象管理 | 「また来たい」と思わせる余韻 | 帰り際まで気を抜かない |
顧客ニーズの読み取り方
ではどのように、顧客のニーズを判断しているのでしょうか?実は表情や服装、荷物などから推測しています。「カップルなのか?」「友人か?」など言葉を交わす前に見た目で判断することができます。
カップルなら雰囲気のある席を、仕事の関係であれば効率的に仕事ができる席を用意。最初の会話では、必要な情報を端的に聞き出すのもニーズを把握するのに大切です。
- 入店時の表情や歩き方から目的を推測する
- 服装や身だしなみから「気合の入り具合」を見る
- 荷物の量・種類で滞在時間や目的を予測する
- 同行者との距離感や会話量を観察する
- 店内の雰囲気への反応(音・照明・人の多さ)を見る
- 座席に着いた直後の第一声を逃さず拾う
- 最初の一言は選択式で聞く(盛り上がりたい/ゆっくりしたい など)
- 会話の食いつきが良い話題を基準に方向性を決める
- 無理に決めつけず、反応を見ながら微調整する
ホストクラブへの応用方法
ニーズを先読みする力はホストでも応用できます。盛り上がりたいのか、静かに飲みたいのか、これだけでも判断できるのとできないのとでは、大きな差が生まれます。個人に対してはニーズに合わせた接客をし、団体でのお客様には上座や下座を理解して席を配置し、一番目立ちたい人を中心にするなどの配慮をするとテーブルも円滑に。
店舗でこういったことをロールプレイするのも店全体のスキルアップに繋がります。
接客スキルを伸ばすためのトレーニング方法

「売上が上がる接客スキルを身に付けたい」、そう思いますよね。売上を上げるためにはお客様を掴むスキルが必須になります。さらにお客様が付いた後にも、それを売上に直結させるのもスキルが必要。
ここでは接客スキルを伸ばすためのトレーニング方法について解説します。
ロールプレイの活用
ロールプレイを活用して様々なシチュエーションを予行練習しておくというのが効果的です。対人での接客は場面ごとに起きることが違うので、あらかじめ想定した対応を体に染み込ませておくことで、瞬時に対応することができます。
突然「面白いことやって」と振られることもあるでしょう。ここであらかじめ準備しておけば上手くいく・いかないにせよ、動揺して接客が乱れることもなくなるでしょう。店舗で取り入れているところも多いですし、個人でイメージトレーニングしておくことも大事です。

店舗でのロールプレイは自分のキャラクターを他の従業員に見せつけるチャンスでもあります。お互いどのようなタイプの接客をするのかわかっていると連携を取りやすいです。
タイプ別シナリオ練習
お客様のタイプに合わせたシナリオを大枠イメージしておくことも重要です。ある程度の接客スタイルの型を持っておくことで、逆に臨機応変な対応をすることができます。全てを1からアドリブで対応しようと思うと最初のうちは目の前のことを片付けるので精いっぱいになってしまい、未来のことに目を向けることができなくなってしまうことも。
特に初回での接客は型を作り改善していくことで、より効率よく結果に結びつけることができるでしょう。
フィードバックを活かすコツ
スキルを上げるための近道はフィードバックを貰うことです。特に売れている人からのフィードバックを貰うことで、自分では気づいていなかったことに気づけたりするもの。僕自身も、先輩からの助言で一気に成長した経験があります。
自分ではお客様は焼酎を入れるのが限界だと思っていた時に先輩から「ここまでの関係性ができていたらお願いしたらシャンパン入れてくれるぞ」と言われた時でした。
実際にその日のうちにシャンパンが入り、それ以降別のお客様でもシャンパンを入れるのが当たり前になりました。
まとめ|ホストは「相性」を制した者が勝つ

この記事の重要なポイントを3つにまとめると以下の通りです。
- 客タイプを理解することが最優先
- 自分に合う接客スタイルを選ぶ
- 無理せず稼げるホストを目指そう
まずはお客様のタイプを理解することが大事です。お客様のタイプをざっくり分類することで大枠で求めていることや特徴を掴みやすくなります。盛り上がりたいお客様なのか、ゆっくり話を聞いて欲しいタイプなのか、全然真逆ですよね。
お客様だけではなく自分のベースとなる接客スタイルを見つけておくことも重要です。基盤のない接客スタイルは柔軟な対応というよりも、安定していない印象になりがちです。話を聞くスタイルの人が盛り上げられないということはありません。
自分なりのスタイルでテーブルを盛り上げられるようになるので安心してください。自分に合わないスタイルで貫き通そうと思うと心身ともに負担が大きくなってしまうので、効率よく自分の力を存分に発揮できるように環境を整えていきましょう。
ホストのイメージが掴めてきたら次はホストの良い面と嫌な面を知ってください👇



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